

2024年12月11日

2024年7月4日


2024年4月2日


2024年1月18日
いのちをつなぐために、私たちにできること
日本では年間で約2万頭もの犬や猫が殺処分されています。 その背景には、ペットショップの販売システムや、無理な繁殖を繰り返すブリーダーの問題、そして安易に飼われたペットが手放されてしまう現状があります。
ペットショップで販売される犬や猫の多くは1歳未満です。もし売れ残ってしまった場合、ブリーダーや保健所に引き取られることになります。 人気のある犬種が大量に繁殖される一方で、行き場をなくした多くの命が犠牲になっているのが現状です。
ペット産業が盛んな日本では悪質なブリーダーがいるのも事実です。
狭いケージの中で生涯にわたり、販売用の子猫や子犬を産み続けます。産むことができなくなると、「引き取り屋」という殺処分を目的とした下請け業者に引き渡されます。弱った身体を治療することもなく、ご飯や水ももらえず放置され、誰にも気づかれないまま命が消えているのです。
そして、ブリーダーや販売業者はオークションで犬や猫を入手します。段ボールに入れられて、レールの上を流れていくのを入札します。 過去には、その流通過程で2万頭もの犬や猫が命を落としていたことが明らかになりました。
また、安易にペットを飼う人がいることも深刻な問題のひとつです。 「思ったより懐かない」「引っ越しで飼えなくなった」「子どもが生まれたから」 こうした理由で手放されるペットが後を絶ちません。
保護活動への思い
保護活動など動物愛護に関わる活動は一部の限られた人にしか参加できないと思われがちです。
本当は誰にでもできることがたくさんあります。動物のために、一緒にできることを広めていきたいと思っています。
私は動物にたくさん支えてもらってきたからこそ、絵を描く活動を通じて、動物たちのために何かできないかとずっと考えていました。
2020年から、保護猫や保護犬の支援につながるチャリティーグッズの制作・販売を始めました。
ペットの似顔絵作品もそのひとつです。利益の一部を保護施設や団体に寄付をしています。
小さな行動が、動物たちの未来を変えることにつながる。
人も動物も寄り添い、優しい世界になることを願っています。
ペットショップの在り方を考える
私は、ペットショップそのものを否定するわけではありません。 動物が好きでペットショップで働いている人もたくさんいます。
ただ、命が「商品」として並び、衝動買いができるシステムに強い疑問を感じています。
本当の理想は、生体販売をなくして、フードやおもちゃの販売、トリミング、ペットに関する相談ができる場所になることです。
ペットショップで販売される子たちと同じように、 保護施設にいる犬や猫たちも新しい家族を待っています。
私たちにできること
保護犬・保護猫を迎えるという選択
新しい家族を迎えるとき、保護施設や譲渡会を訪れてみてください。
新しい家族を待っている素敵な子たちがたくさんいます。
保護施設を支援する
物資の寄付やボランティア活動、情報の拡散も大きな支援になります。ほんの少しの行動が、動物たちの未来を変えます。
命を大切にすることを広める
ペットを飼うことは、家族として一生を共にすること。安易に手放さず、最後まで大切にする意識を広めてください。
保護施設とは?
保護施設は、行き場を失った犬や猫を保護するための場所です。 主に保健所からの引き取りや、猫の場合は外で繁殖した子猫を保護することが多いです。これ以上過酷な環境で生まれてくる命がないように、親猫の避妊や去勢手術を行い、住み慣れた元の場所にリターンをするTNR活動を行っている保護団体もあります。
TNRとは
Trap(トラップ/保護)
Neuter(ニューター/不妊・去勢手術)
Return(リターン/元の場所に戻す)
捕獲器などで野良猫を捕獲し、不妊・去勢手術を行い、元の場所に戻すこと。
施設に保護されてからは、新しい飼い主が見つかるまで病気や怪我の治療をし、遊びながら人に慣れてもらう訓練や、犬の場合はお散歩のトレーニングなどを行います。
多くの保護施設は、一般のボランティアの方々の支えによって運営されています。 私は毎週1回、保護猫施設でお掃除やお世話のボランティア活動をしました。 その中で、施設が物資や資金の寄付によって成り立っていることを知りました。
レスキューされる猫の数の多さにも驚きました。 去勢・避妊手術の費用や医療費もかかるため、常に物資や資金が十分に足りているとは言えない現状です。
支援の形はさまざま
寄付
お金だけでなく、フードや猫砂、ペットシーツなどの物資の寄付も大きな支援になります。
預かりボランティア
施設で保護できる頭数には限りがあるため、一時的に自宅で預かりお世話をするボランティアです。
情報を広める
今からペットを迎えようとしている人に、ペットショップではなく譲渡会を勧めたり、保護猫・保護犬のことを知ってもらうことも大きな貢献になります。
ボランティア活動
保護施設での掃除やお世話、施設の運営をお手伝いして時間を寄付する形の支援もあります。
ミルクボランティア
数時間おきにミルクが必要な子猫を預かり、成長を見守りながらお世話をするボランティアです。
ひとつの命が救われることで、世界は少しずつ優しくなります。
保護猫や保護犬たちにもあたたかい家族との時間を。
あなたの小さなアクションが、大きな変化につながります。
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